
しざい梓材
shizai
作家名 | 程君房 |
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Artist | teikumbo |
生没年 | 1573〜1619 |
制作年 | 制作年不詳 |
サイズ(Dimensions) | − |
分類(Category) | 画材/道具 |
形状・技法・材料 | 墨 |
解説 | 万暦甲辰(1604年)の側款がある。直径12㎝あまりの明墨は大形に属する。「程氏墨苑」帝によると図は丁南羽の筆である。幕題の「若作梓材 既勤樸斲」は「書経」の梓材篇の語である。万暦時代は製墨の黄金時代でありその中心は新安(安徽省休寧、歙県)であった。文人趣味の横溢、揚子江下流地帯の経済の発展、退官官僚の隠栖の地としてこの地方は文化の中心となり製墨画百花繚乱の観を呈した。その中で程君房、方于魯の墨工が互に覇を争った。程君房は名を大約、字を幼博といい斎号を滋蘭堂といった。隆慶年間に北京に遊学しその頃より古墨を好むようになった。製墨に従事するようになった。彼の墨は万暦帝より嘉賞された名声は高まり、当時の文人であり、政治家であった汪道昆が応援してくれていた。程君房の工房にいて墨匠であったのが方于魯である。方于魯ははじめ詩などを作っていたが、程君房に従って製墨法を修め、のち程君房の下を離れて独立した。二人は対立するようになり、初め程君房を応援していた汪道昆は仲違いしてしまい、方于魯の応援をするようになった。程君房は方于魯譜に刺激されて『程氏墨苑』を出した。その中に収められた墨は五百種の多きを数えられることにより、程君房の収載しなかったものを入れると驚くべき数の墨を造ったと思われる。 |
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